クラシコの観戦チケットを定価で購入する方法(バルセロナ編)

2018年10月28日

【追記あり】2018年10月28日にバルセロナで開催されるクラシコのチケットは現在一般発売中です。今回は2連席なども空いており非常に買いやすい状況です。

ただ、残念なことにチケット定価が大幅に上昇しています。チケット1枚あたりの最低金額は、ゴール裏北側3階の上部エリアで179ユーロ(日本円で約23,000円)からメインスタンド1階エリアで499ユーロ(日本円で約65,000円)です。

この記事のトップ画面に使用している僕が座った座席ですが2015年時の価格は169.50ユーロでした。しかし、今年2018年の価格は269ユーロ(日本円で約35,000円)です。

クラシコでは、ある程度のカテゴリーの座席を定価で購入する場合は、1枚あたり50,000円程度の予算を見込んでおきましょう。

2016年4月3日開催予定のリーガ・エスパニョーラ第31節 FCバルセロナVSレアル・マドリー(カンプ・ノウ)のチケットを定価で入手したい方や、今後のカンプ・ノウで開催されるクラシコのチケットを狙っている方に向けて、バルセロナのソシオ会員ではない一般の購入者が2015年のクラシコチケットを定価で複数枚購入した経験をお伝えします。

スペイン語で「伝統の一戦」を意味する エル・クラシコ

ここでのクラシコとは、サッカーのスペインリーグ(リーガ・エスパニョーラ)に属するビッグクラブ「レアル・マドリー」と「FCバルセロナ」がバルセロナ側のスタジアム(カンプ・ノウ)で対戦する試合のこととします。クラシコはバルセロナのスタジアム(約98,000人収容)を満席にします。もちろんチケットはプラチナチケットとなり、世界に数あるナショナルダービーの中でも最も注目を集める試合の1つです。

定価の5倍以上で販売している代行業者

2016年2月、今年も日本の旅行会社が「クラシコ観戦ツアー」という名で、基本料金が40万円程度のツアーを数多く企画しています。例えば、こちら。ここから座席指定となると、追加料金5万円でゴール裏エリア(1階〜3階選択不可)から追加料金11万円でメイン・バックスタンドの隅(1階〜3階選択不可)を払わなければなりません。合計50万円以上。通常価格より5倍以上支払って、チケット確保するということが馬鹿げているという方も少なからずいるはず。クラシコのチケットは、公式サイトから定価で購入することが可能なのです。

エル・クラシコのチケットを定価で購入したい

クラシコのチケットは、定価であってもその他の試合よりチケットが値上がりします。昨年購入したチケットでも、バックスタンドで、定価169.50ユーロ(当時レート:約2万3000円)でした。メインスタンドでは定価200ユーロ以上と3万円程度は予算として見込んでおく必要があります。

チケット入手に必要な環境

ここでは前提としてソシオ会員ではない一般の購入者です。優先的にチケットを購入できるソシオ会員ではないため、試合開催日のギリギリまで購入機会が回ってきません。そこでクラシコのチケットを定価で手に入れるためには、勇気と根気が必要です。

For FCB v R. Madrid, there are usually two sales processes: an initial one on the same day that all the other matches go on sale (only for non season ticket holding members), and a second one a few days before the match and always providing tickets have been made available via Seient Lluire (S.LL), which initially go on sale to members. If there is high availability, tickets are also put on sale to the general public.

たいていの場合、一般向け購入者にチケット購入機会が回ってくるのは試合開催日の約3日前です。当日にチケットを購入した場合にすぐにカンプ・ノウにアクセスできる手段がある方、つまり、事前に現地バルセロナに滞在している。もしくはチケット購入後に試合開始までにスタジアムにアクセスできる手段を確保していることが条件になります。

事前準備1(渡航ルート)

バルセロナに行くための航空券を確保しておく必要があります。パスポートについては、チケット購入時にも登録する必要が有るため必須です。

  • パスポート
  • バルセロナ行きの航空券等

事前準備2(チケット購入)

チケット購入にはクレジットカードが必須です。また購入者情報を登録する際に、パスポート番号が必要となります。

  • ノートパソコン(※スマホは厳しい)
  • クレジットカード
  • パスポート番号

事前準備3(チケット販売サイト)

FCバルセロナの公式チケット販売ページです。2016年の場合、3月4日の「Real Madrid CF」を選択してください。

1時間に約10回の再販売を狙う

バルセロナはチケット再販売制を導入しており、年間パス等の保有者がキャンセルしたチケットを購入することができます。つまり、早い者勝ちとなります。

チケット購入ページ(画像)では、メイン・バックスタンドエリアは青色、ゴール裏エリアはエンジ色が付いて選択可能な状態となっています。
クラシコの場合、すべてエリアが灰色となっておりが選択不可能です。そこで、ここのページで再読込を続けて、希望のエリアに色が付く販売機会を虎視眈々と狙って購入してください。

2015年の再販売は、試合前日の19時から24時の間で、約7〜8分に1度程度の感覚。試合当日の夕方17時から18時頃には、約5分に1度程度の感覚でした。

(追記あり)2018年5月6日開催のエル・クラシコについて、日本時間の2018年5月3日18時時点で、一般向け販売が開始しています。PCでは座席選択可能なゾーンがスマホでは座席選択できないことを確認しています。

希望ゾーンを選択して下さい。選択すると詳細画面に移ります。

北側ゴール裏の2階席を選択しました。緑色となっている購入可能な座席がちらほらあります。希望の席を選択して、下の「Next」ボタンを押します。

必要なお客様の情報を入力します。「buy」ボタンを押してお支払い画面に進みます。

お支払い画面です。クレジットカードはVISAとMASTER Cardが利用可能です。

ここを見ていただけた方がひとりでも定価でエル・クラシコを観戦することができれば幸いです。

2枚というチケット購入制限がある

2015年は私と私の友人の2人で、合計4枚購入しました。席を確保することはそれ以上できたのですが、なぜか3回以上はクレジットカード決済時に購入キャンセルされてしまいます。詳しくはわかりませんが、枚数制限などがあると考えられます。この辺、詳しい方いらっしゃいましたらご教授ください。

もしチケットが入手できなくても

もちろんこの方法でも確実に購入ができるわけではありません。試合前の現地バルセロナ市内の殺伐とした雰囲気を楽しんだり、スタジアム近くのバーで現地の住人とテレビ観戦したり、バルセロナが勝利した試合後にはランブラス通り・カタレナスの泉に集まったりと、それだけでも十分な旅の体験となると思います。

有名建築家ジャン・ヌーベルがデザインした地元ビール工場併設レストランです。工場で作りたてのすっきりな味わいの生ビール(カーニャ)と、生ビールのレモネード割(クラーラ)をぜひとも飲んで欲しい。

バルセロナでは、パエリアは2人前のお店が多いですが。ひとりでも食べれる穴場の場所です。

地元キメキメのタパス。

空腹時にガッツリいきたい時のB級グルメ。ナンで包んだケバブロールはここがおすすめ。

バルセロナオリンピック会場でもあるサグラダファミリアも望める絶景市民プール。

どうしても諦められないあなたへ

あまりおすすめはできませんが、カンプ・ノウスタジアム周辺にチケットを転売している人を多く見かけました。定価とはいかないと思いますが、値段の交渉次第でクラシコのチケットを手に入れる可能性はあります。
あくまで自己責任でお願いします。もし偽チケットを購入してしまっても責任は取れません。

さいごに

クラシコ観戦は、(渡航費を含めて)予算20万円あれば十二分に可能です。日本でチケット代行業者に定価の5倍以上のチケット代を支払いたくないと思っている方はぜひとも挑戦してみてはいかがでしょうか。